ぼくは長い長い回り道を歩いてきた。たぶんこれからも、そうだと思う。

振り返れば、ぼくは回り道ばかりしてきた。

「お笑い芸人になりたい!」って思って、なぜかテレビ局に入って、なぜか営業をしていたり。

「ブログで稼ぎたい」と思って仕事をやめて、なぜかユズ狩りのバイトをしてみたり。

 

目標を立てるのが苦手なのか、計画通りに進まないのか、なぜか寄り道ばかりしている。

いつだって、まっすぐ歩けなかった。

興味があっちにいったり、こっちにいったりする子供みたいですね。

 

 

おそよ1年半前にテレビ局を逃げるようにやめて、結構時間が経ちました。

テレビ局やめてからは、ブログを書いたり、シェアハウス住んでみたりといろいろやりました。

やりたいことが迷子で、思いつくままに手を出してみました。

そして、偶然が重なって、ポンヌフという会社に就職。

 

「フリーランスになる!」とか「ブログで稼ぐ!」とか思ってテレビ局をやめた。

でも、普通に会社員になりました。

あれだけ「会社員には戻りたくない」「フリーランスで自由がいい」とか思っていたのに。

自分でもびっくりしています。

 

 

この前、近所のカフェでミーティングをしたときに、社長と一緒に

「どんな制度作ろうか?」

「成長応援制度として、毎月1回のイベント参加は無料にしようか」

という話になり、ぼくは

ああ、いい会社に就職したんだな

と感じた。

 

なんてことない「ひとこと」だったけど、この会社は「社員の方を向いてくれている」と思った。

雷が落ちるようなインパクトのあるできごとではなかった。

ただ、雪が手のひらで溶けていくような、じんわりとひろがる「優しさ」を感じた瞬間だった。

 

 

テレビ局のときは

「若造は黙ってやれ」

「俺のときはもっと大変だった。限界までやれ」

といわれて、ほんとに壊れる寸前の限界までいってた。

「自分」というコップの中に、ちょっとずつ「ストレス」とか「疲れ」が溜まっていた。

「ギリギリ表面張力で保ってる」って段階まで進んでて、いつ溢れてもおかしくない状態だった。

 

だから、ポンヌフで

「どうしたい?」

「成長のために惜しまず投資したい」

という話が出たときに、ほんとに嬉しかった。

ただ「逃げたい」という思いでテレビ局を飛び出して、ぐるぐる回り道を歩いてきた1年半だった。

なんとか、「就職してよかった」を思える会社にたどり着けた。

 

 

振り返れば、本当に寄り道ばっかりしている。

ぼくの好きな漫画で

一番の近道は遠回りだった。遠回りこそが俺の最短の道だった

というセリフがある。

たまに思い出しては、「ぼくもそうだよな」とひとりで納得しています。

 

「目標を設定して、最短距離を走ること」がいちばん効率的だってわかる。

だけど、いつもいつもそうはいかないよね。

ぼくの人生は回り道だらけで、ぜんぜん効率的でもスマートでもない。

ただ、それでいいんじゃないかなって思っています。

 

いちばん大事なことは「自分の足で進んでいく」ってことじゃないかな。

これも好きな漫画のセリフなんだけど、「自分の足で立って歩け」っていう言葉があります。

悲しみにくれる女性に対して、主人公が力強く言い放つんです。

自分の足を進まないと、なにも始まらないから。

 

 

ぼくも「テレビ局で壊れる寸前だった」という状態から、いろいろあって、自分の足で立って歩いてきました。

まあ、まっすぐには歩けなかったけど。笑

それでも「歩みを止めなかった」からこそ、今があるわけで。

 

別に最短距離を突っ走る必要なんてないと思う。

これからも、回り道をちょっとずつ歩いていんだろうな。

 

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