どーも!小太りです。
突然ですが、あなたはパラレルキャリア・複業という言葉を知っていますか?
パラレルキャリア・複業とは「本業を持ちながら、2つ目の仕事をすること」です。
「え?副業と一緒じゃないの?」という人もいると思いますが、副業とは区別されます。
なぜなら、パラレルキャリア・複業は「お金を得ること」を目的としていないからですね。(副業はお金が目的)
「企業に定年まで勤める」という定年神話が崩れたり、政府も「副業解禁」を始めたり、徐々に働き方が変わっているといっていいでしょう。
そんな働き方の過渡期に注目されているのが、お金を目的にせず「自分の好きなことや熱中できること」に取り組むパラレルキャリアという新しい働き方。
ちなみにぼくは、週4日会社員・週3日ブロガーとして働いているパラレルワーカーです。
そこで今回は、パラレルキャリアとは?メリットデメリット、パラレルワーカーになる方法について自分の経験を元に徹底解説していきますね!
「収入源を複数持って、安定性が欲しい」
「好きなことや熱中できることをやって、パラレルワーカーになりたい」
という人はぜひ参考にしてください!
目次
パラレルキャリアとは?

パラレルキャリアとは、本業以外の「2つ目の仕事」をすることです。
ただし、その2つ目の仕事とはお金目的ではなく、自分が「好きなこと・熱中できること」でなければなりません。
従来の「副業」とはお金が目的になっており、「なにが目的なのか?」というのがポイントになります。
元々は経営者のピータードラッカーが著書「明日を支配するもの」の中で提唱された働き方です。
歴史上はじめて人間の方が組織よりも長命になったために、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2の人生を始める必要が生じたという。その第2の人生のひとつがパラレルキャリアである。
パラレルとは「平行」という意味を持っており、複数の仕事を平行して行うことを「パラレルキャリア」を呼ぶこともあります。
その場合は、本業+副業といった区別はなく、全ての仕事が平等に並んでいるのも特徴でしょう。
パラレルキャリアの4つのメリット

本業以外に、自分が熱中できるものを仕事にするのがパラレルキャリアです。
「パラレルキャリアってどういうメリットがあるの?」という人もいるでしょう。
そこで、下記ではパラレルキャリアの4つのメリットを紹介します。
- キャリアの掛け算ができる
- 価値観や視野が広がる
- 本業に依存しなくなる
- 世の中の「主流」になる
では、詳しくみていきましょう。
①キャリアの掛け算ができる
パラレルキャリアは、キャリアの掛け算ができます。
自分が取り組んでいる複数の仕事の間に相互作用が生まれるということですね。
例えば、ぼくは会社員として「メディア運営」を担当して、複業で個人ブログを運営しています。
会社のメディア運営で学んだことを個人ブログに活かすことができるし、その逆もできますね。
このように、1つの仕事が学んだことや得たスキルが他の仕事にもいい影響をもたらすことがあります。
また、パラレルキャリアの仕事同士が離れているほど、自分の希少性が高くなります。
例えば「農業とWeb」や「投資とナンパ」など、それぞれの分野に関係性のないものをキャリアをして経験しているだけで、価値の高い人材になります。
これは元リクルートの藤原和博氏が提唱しているキャリア戦略で「自分をレアカード化」するというもの。
1つのキャリアに5~10年かけて、それを3つ経験することで、希少性を高めて100万人に1人の存在になるという方法ですね。
②価値観や視野が広がる
本業だけではなく、複数の仕事をするので価値観や視野が自然に広がります。
ぼくの場合は、本業でメディア運営やコミュニティ形成をしており、複業でブログを通じて「自分の意見や働き方」を発信しています。
本業と複業で異なる分野に触れているので、多様な価値観や広い視野を持つことができています。
これが本業だけだったら、確実に価値観が狭くなるでしょう。
会社に勤めていたら、仕事が生活の大半を占めるようになり、仕事中心の生活になることは避けることができません。
そんな生活の中に「複業」があれば、本業以外の仕事に触れることができ、価値観が狭くなることが防ぐことができますね。
③本業に依存しなくなる
上記の「価値観や視野が広がる」とも似ていますが、パラレルワークをすると本業に依存しなくなります。
なぜなら、複数の仕事をすることで収入源も複数確保することができるので、「まあ本業がなくなっても生きていける」と考えるようになるからですね。
本業に依存しなくなれば、本業で必死に出世する必要もないし、無駄に消耗することもありません。
例えばお金が欲しい場合だと「本業で出世して給料もガッポリ欲しい!」と思わなくても、「複業で稼げばいい」と楽に考えることができます。
ぼくはテレビ局で会社員をやっていましたが、会社員で給料を増やすことがいかに難しいが理解しています。
会社員だと出世するしか方法ありませんが、複業でブログをやっているので「お金が欲しい」と思ったら、必死に記事をかけばOK。
圧倒的にお金の稼ぎやすさが違います。
④世の中の「主流」になる
パラレルキャリア・複業は、未来のスタンダードになります。
メタップス創業者の佐藤 航陽氏によると、これからお金の価値がどんどん下がっていくといわれています。
佐藤氏の著書「お金2.0~新しい経済のルールと生き方〜」では、「お金が大事」という資本主義から、「愛情・共感・信頼」という価値主義に転換するという記述が出てきました。
仮想通貨の盛り上がりや、クラウドファンディングなどで簡単にお金を調達できるようになりました。
そして、お金よりも大事なのは「信用や価値」を持つことで、価値を持っている人は簡単にお金を手に入れることができます。
この「資本主義から価値主義への転換」と同じように、「お金目的の副業」も「好きなことや熱中することに取り組む複業」に変わるでしょう。
つまり、お金の価値が下がっていく世の中では「お金目的の副業」は価値がなく、「価値を持つ複業」の方が大事になるこということです。
パラレルキャリアの2つデメリット

上記では、パラレルキャリアのメリットについて説明しました。
「メリットばかり伝えて怪しい」
「なにかデメリットがあるでは?」
という人もいるでしょう。
そこで、下記ではパラレルキャリアのデメリットについて説明します。
- 時間管理能力が必要になる
- 活動が散漫になる可能性がある
では、詳しくみていきましょう。
①時間管理能力が必要になる
パラレルキャリアは複数の仕事を平行して行うため、時間管理能力が必要になります。
なので、本業で余裕のない人にとっては、パラレルキャリアを実践するのが難しいかもしれません。
ぼくも「会社員×ライター×ブロガー」と3つの仕事をしていたときは、かなり時間がありませんでした。笑
しかし、時間管理能力を身につけたり、うまく外注化すれば時間に余裕は生まれます。
人間は締め切りがあった方が、生産性があがり、仕事の効率もアップします。
世界で一番効率がいいのは「日本の働いている主婦」だといわれています。仕事・家事・育児を同時に行うことで、勝手に「時間管理能力」があがるんですね。
それと同じように複数の仕事に取り組めば、自然と時間管理能力があがるため「時間管理能力が必要になる」というデメリットはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
②活動が散漫になる可能性がある
複数の仕事に取り組むので、それぞれの仕事が散漫になる可能性があります。
「どの仕事に注力するか?」という見極めができなければ、どの活動も中途半端になってしまうかもしれません。
ただし、複数の仕事をこなすことで、効率や生産性がアップする可能性もあります。
ビジネスの世界でよく言われるのは「仕事が多くて、忙しい人ほど生産性が高く、レスも早い」ということです。
「複数の仕事をこなす」という負荷がかかることによって、勝手に自分の能力があがるという状態ですね。
いわば、筋トレで負荷をかけているような感じでしょう。
ホリエモンの「多動力」のように、自分の好きなことにとにかく手をつけるということで、「本当に注力すべきことを発見できる」というメリットもあります。
「活動が散漫する」というデメリットもありますが、「多動力」を身につけるチャンスでもあるんですね。
パラレルワーカーになる方法とは?

気になるのが「パラレルワーカーになる方法」だと思います。
パラレルキャリアのメリットとデメリットを理解しても、すぐにパラレルワーカーになれるわけではありません。笑
下記では、実際にぼくが実践しているものを元にして、パラレルワーカーになる方法を紹介します。
- 本業以外の「好きなこと・熱中できること」を始める
- 本業の時間を圧縮する
- 空いた時間をつぎ込む
- 「好きなこと・熱中できること」をキャリアにする
具体的には、上記の4つのステップがいいでしょう。
①本業以外の「好きなこと・熱中できること」を始める
まずは、本業以外の「好きなこと・熱中できること」を始めましょう。
これが「パラレルキャリアの種」になります。
「時間がなくて忙しい」「まだ知識がないからできない」という人もいると思いますが、さっさと始めましょう。
言い訳をしている間に、パラレルキャリアをスタートしている人はたくさんいますよ。
「パラレルキャリアの種」はなんでも大丈夫です。例えば歌が好きな人であれば、自分で歌って、それを発信しましょう。
ぼくの場合はブログを書くことでした。
このときに「お金を稼ぐことができるから」という理由で、始めないように気をつけてください。
②本業の業務時間を圧縮する
次にやるべきことは「本業の業務時間の圧縮」ですね。
一般的な会社員の場合だと、勤務時間が決まっていると思うので、「残業をゼロにする」ということを目指しましょう。
もちろん会社によって事情が異なり、「残業をしないのは難しい」という場合もあると思います。
そのような場合は、極力残業の時間を減らすようにしましょう。毎日1時間の残業をしている人は、せめて30分に抑えてください。
③空いた時間をつぎ込む
本業を業務を圧縮して「空いた時間」を、「好きなこと・追求したいこと」に注ぎ込みましょう。
「パラレルキャリアの種」をどんどん育てていくイメージです。
例えば、複業でブログにチャレンジして週に1本の更新だったら、時間を作って週に2本更新できるようにしましょう。
単純に使うことのできる時間が増えれば、パラレルキャリアの種はどんどん成長します。
④「好きなこと・熱中できること」をキャリアにする
最後のステップとして「好きなこと・熱中できること」をキャリアまで昇華させましょう。
だたひたすら「好きなこと・熱中できること」に注力しても、なかなかキャリアにはできないでしょう。
そこで大事なのが「発信」と「人を集めること」です。
例えば、歌が好きな人なら自分の歌をネット上にアップするのが「発信」になります。
そして、ある程度の知名度がつけばイベントを開いて「人を集める」のがいいでしょう。
そうすることで、好きなことや熱中できることがキャリアになります。
ぼくの場合は「ブログ」が成長して、ブロガーというキャリアを持つことができています。
パラレルワーカーにオススメの3つの本
パラレルキャリアに興味を持っている人は「もっと詳しく理解したい」と思うのではないでしょうか?
そこで、ぼくが実際に読んで「役に立った」を思える本を3冊紹介します。
「パラレルキャリアに興味がある」
「パラレルキャリアを実践したい」
という人はぜひ参考にしてみてください。
「10年後、君に仕事はあるのか?」藤原和博
10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」
他人から期待されないほうが自分の好きなように行動がしやすい。
ダイヤモンド社 2017-02-10
この本は、「これからの時代を生き抜くための方法」について説明されています。
「どうしてパラレルキャリアがいいのか?」を理解することができます。
具体的にはお金でなく、「信用や価値」を稼ぐような生き方をすべきだということでした。
他人が君に与える信任のことを僕は「クレジット」と呼んでいるのですが、まずは「クレジット」を高める努力をしていきましょう。
「クレジット」は、あなたに与えられる他人からの信任の総量のことを指します。
理性的な「信頼」と感情的な「共感」の関数だと思ってください。
つまり、クレジット(他人から与えられる信任の総量)=F(信頼×共感)という式が成り立ちます。
「みんな一緒」の成長社会では、みんな一緒に情報処理力を鍛えることが君の価値を上げたけれど、「それぞれ1人ひとり」の成熟社会では、みんな一緒のほうへ行ってしまうと、どんどん価値が下がってしまうということ。
新たな時代を生き抜くための方法が詰まっています。
「パラレルキャリア」ナカムラクニオ
この本は「パラレルキャリアを実践するためのヒント」が100つ紹介されています。
例えば「自分メディアを作り、小商いする」という項目が出てきます。
これはTwitterやYoutubeやブログを使って、自分の活動を発信していくことで、商売が大きくなっていくというものです。
その他にも
- マキコミュニケーションを学ぶ
- 「空気を読む」よりも「時代を読む」
- 「ねばねば主義」よりも「ればれば主義」
など、様々なヒントが出てきて面白いです!
「時間をお金で買う技術」鬼塚 俊宏
この本は、お金を使って時間を短縮する「時短テクニック」が紹介されています。
しかも、やみくもにテクニックを紹介するだけではなく、「どの作業を時短すべきなのか?」「時短をしてどうするか?」というフェーズまで、踏み込んで説明してくれます。
時短を目指すには、人任せにしたり、効率化したりしたほうがいい仕事(時短すべき仕事)と、自分でやったほうがいい仕事(時短すべきではない仕事)とを、明確に区別する必要があるのだ。
その上で、「自分でやらなくてもいい仕事」について、「お金を払ってでもいいから、短縮できないか」を考える
「成長のための時短」で最も重要なことは、「自分にしかできない仕事をする」ということである。
裏を返せば、「自分でなくてもできる仕事」は極力やらないということだ。
時短するべきこととは「自分がしなくてもいいこと」で、その時間をなくすことで、「自分にしかできない仕事」に注力することができます。
小太りのパラレルキャリア
ここからは「ぼくがどんなキャリアを実践しているのか?」について説明します。
現在ぼくは週4日会社員をしながら、週3日ブロガーとして働いています。
会社はWeb系のベンチャー「株式会社Ponnuf」ということで、ぼくの個人としての活動ともいい相互作用があります。
具体的な仕事は下記の通りです。
- フリーランスコミュニティ「Pont!」の運営
- 自社メデイアの運営
- クラインアント案件のディレクション
- イベントの企画&運営
- コワーキングスペース「まるも」のスタッフ(たまに)
- セミナー講師
会社はパラレルワークを推奨しており、社長からも「小太りとしての知名度をあげて!」と言われています。
こんなに「複業向き」の会社は、なかなかないと思います。
ぼくの場合は会社でも「小太り」として働いており、仕事で成果を出せば「小太りの知名度」があがり、個人の活動にも還元されるという状況。
それぞれに相互作用があり、会社×個人でいい影響を生み出すことができます。
まとめ
今回はパラレルキャリアについて、ぼくの経験を交えながら説明しました。
パラレルキャリアとは「本業以外に第2の仕事をする」という働き方であり、さらに「第2の仕事はお金が目的ではない」という条件があります。
お金の価値が下がっていくこれからの世の中では、注目される働き方ではないでしょうか?

またパラレルキャリアのメリットとデメリットは下記の通りです。
【メリット】
【デメリット】
デメリットに関しては、パラレルキャリアを実践していくうちに、スキルが身につくのでそこまで心配する必要はありません。
そして、パラレルキャリアを実践するための4つのステップは下記の通りです。

まずは本業以外で「好きなこと・熱中できること」を始めるのがいいでしょう。
コメントを残す