ぼくは本が大好きだ。
中学校の頃から本の面白さに夢中になり、ほぼ毎日寝る前に本を読んでいる。
「本は最高の自己投資!」「成長のために本を読もう」っていう人もいるけど、そんなことどうでもよくて、本を読んでいる瞬間が幸せなんです。
「成功者には読書の習慣がある」といった「読書=正義」みたいに振りかざしてくるのも、ほんと余計なお世話だよなあ。
好きな本を好きなだけ読めばいいじゃないか。

振り返れば、「好きな本」ってのは時期によって変わっている。
中学生や高校生のときは、背伸びして小難しい小説ばっかり読んできた。
周りに本を読む人が少なかったから、中学生で村上春樹を読んでいる自分のことを「お、かっこいいんじゃね?」と勘違いもした。笑
大学になったら、また背伸びして流行りの新書ばかり手に取った。
本当はサクッと読める小説を読みたかったんだけどね。
社会人になったら、BRUTUSやPOPEYEを買っては、イケてる大人になった気分に浸っていた。
ぼくの人生には、いつだった本があって、まるで仲の良い友達みたいに寄り添ってくれてる。
高校から大学、大学から社会人になって疎遠になる友達のように、なかなか読まなくなった本もあった。
そんな中、いつだってそばに置いておきたい、お守りみたいな一冊に出会った。

松浦弥太郎さんの「日々の100」という本。
自身の愛用品を100個紹介している本なんだけど、全ての愛用品に短いストーリーがついていて、まるでエッセイ集を読んでる気分になる。
眠れない夜とか、落ち着きたいときにパラパラとページをめくった。
なんどもなんども読んだから、もうボロボロ。

ぼくは本を読んでいるときの「本の世界と現実の間にいる感じ」とか、「本を読み終わって、自分だけ現実に置き去りにされている感じ」がどうしようもなく好きだ。
よく「本を読むことは旅と一緒だ」とかいうけど、そんな感じで、ぼくも毎日読書を通じてちょっとした旅に出かける。
これからも、本と一緒に生きていくんだろうな。
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