【たった1つの習慣で人生は変わらない】自己啓発の「歪んだ構造」とは?

どーも「元自己啓発大好き」な小太りです。

世の中には「自己啓発」と呼ばれるものが溢れており、本・動画・セミナーなど「自己啓発的なコンテンツ」はたくさんあります。

ぼくは自己啓発が結構好きで、自己啓発本を月何冊も読み漁っていました。

しかし自己啓発本を読んでも人生は変わらず「自己啓発ってあんまり意味ないんじゃないの?」を感じるようになりました。

ぼくと同じように自己啓発系のコンテンツに懐疑的な人もいるでしょう。

そこで「自己啓発ってそもそも何?」という疑問がうまれ、その疑問に答えてくれる本を発見しました。

その本とは「日常に侵入する自己啓発: 生き方・手帳術・片づけ

この本を読んで「自己啓発の構造・問題点」などが分かったので、詳しく説明します。

「自己啓発に興味がなくなった」という人にぜひ参考にしてほしいです。

自己啓発の正体は「獲得ゲーム」

自己啓発の構造は「”あるもの”を獲得するためのゲーム」と同じです。

例えばビジネス系の自己啓発書であれば「仕事ができること・お金を稼ぐこと」がゴールですよね?

そして、そのゴールに向かって毎日努力するのが「自己啓発の世界での正しい振る舞い」です。

 

自己啓発書でいえば、著者の主張の中に「獲得すべきもの」が出てきます。

その「獲得すべきもの」をゲットすること=アイデンティティの確立を意味します。

例えば恋愛系の自己啓発書籍なら「モテること・愛されること」が獲得すべものですね。

 

自己啓発とは「獲得ゲーム」であり、自己啓発書が「ゲームに参加するためのチケット」の役割を果たしています。

自己啓発の世界にのめり込むと「ゲーム自体が正しいのか?」を一切疑わずに、「獲得しないと意味がない」と勘違いするようになってしまうという習性も。

一般的な世界と「自己啓発の世界」を切り離してしまうという特徴があります。

まとめると「自己啓発は特殊な獲得ゲームに参加している状態」ということ。

 

最近流行っているオンラインサロンも同じ構造ですよね。

サロンオーナーの唱える「獲得すべきもの」をメンバーが追いかけるという状態。

自己啓発の問題は「成功した理由が1つしかない」こと

自己啓発は「たったひとつの習慣を変えるだけで、全てうまくいく」というメッセージを繰り返します。

習慣の中身はジャンルによって異なり「仕事へ熱狂すること・断捨離すること・異性にモテること・筋トレすること」と幅広いんですよね。

例えば片付け&断捨離系の自己啓発に触れた人は「いらないものを捨てれば全てうまくいくぞ!!」と勘違いしてしまうかもしれません。

しかし、現実はそこまで単純ではありません。

自己啓発書の著者は「ひとつの習慣を変えるだけで人生変わった」と主張しますが、他の人が真似しても人生変わるのでしょうか?

時代の流れや市場の動きなど、いろいろ要素が複合的に絡み合って人生はできています。

人間は物事の間に単純な因果関係を発見してしまう習性もあるように、成功の理由は「たったひとつの習慣」に絞ってしまうのは危険です。

冷静に「どうすれば成功するのか?」を考える機会を奪ってしまい、「これだけやれば成功するんだ!」と視野狭窄に陥る可能性もあるでしょう。

自己啓発とは適切に付き合おう

自己啓発って使い方を間違えると、おかしな方向に進んでしまうものです。

ふりかえると、ぼくも現実逃避したいときによく読んでいました。笑

読んでいる間は気持ちが高揚して「人生変わるかも!」と勘違いしてしまいますよね?

まあ本1冊読んだぐらいで人生変わりません。それだったら世の中は成功者に溢れているでしょう。

自己啓発に触れるときに大事なことは「適切な距離」を取ることです。

自己啓発の世界にどっぷりハマってしまうと「獲得ゲーム」に必死になり、人生のバランスを損なうかもしれません。

常に自分で考えながら、おかしな方向に進まないように気をつけましょうね。

 

 

スポンサードリンク

関連記事はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です