音楽は世界を変えないけど、それでも音楽を聞く

「音楽は世界を変える」

「ロックンロールは死なない」

なんてことをよく聞くけど、そんなことないと思う。

 

音楽を聞くだけじゃ世界は変わらない。

ロックを聞かない人にとってはロックンロールもクソもない。

 

ちょっと悲しいけど、音楽を聞くだけで人生が変わることなんてない。

人生を進めたり、世界を変えるのはいつだって「行動」だと思う。

前向きな曲を聞いても、前向きな行動がなければ、現実が前を向くことはない。

 

 

身も蓋もないけど、音楽を聞かなくたって、人間は生きていけるのだ。

ただ、それでもぼくは音楽を聞いてる。

 

明るくて前向きな曲や、悲しいバラード。いつだって音楽を聞いていた。

「音楽を聞く」ことに世界を変えるぐらいのインパクトを感じない。だって日常だから。

 

でも、たまに「ちょっとだけ背中を押してくれること」がある。

 

 

ぼくが新卒で入ったテレビ局で消耗して「もうやめよう」と思った時。

 

震える手で辞表を書いて、上司に渡した。

周りの人に「おかしい」「お前は一生逃げ続けることになる」と言われて、怖くてしかたなかった。

退社する日まで出勤することさえ辛くて、どうしようもなかった。

 

そんなときに音楽がそばにあった。ぼくにとっては日常だった音楽が、毎日背中を押してくれた。

会社に行くことが怖かったぼくに、ちょっとした勇気をくれたのはロックだった。

 

朝起きて、スーツに着替えて最寄りの駅までいく途中、爆音でロックを聞いた。そうやって、立ち止まりそうな足を前に進めた。

おかげて、最後まで会社に行くことができた。

 

 

音楽が人生を変えることがほとんどない。

ただ、ちょっとだけ背中を押してくれることはある。ちょっとだけね。

 

だからぼくは今日も音楽を聞く。

今だって、辛いときはイヤホンのボリュームをあげる。

ロックンロールは死なないよ。

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